有志の会の歩み

京都サミット 第1分科会
テーマ:「森林保全活動を中心としたネットワーク化」

【まとめ】
環境保全の意識が高まり、全国の地方銀行の森づくり活動をネットワークしていくことが、日本の森を守る活動を積極的に支援することになる。それとともに、地方銀行が地域のリーダーとして各地域の行政・NPO・ボランティア団体・市民運動との連携を図ることによってより広がりのある森を守る活動の実現をめざして行きたい。
第1分科会

【主な意見】
(1)水資源の保護活動の延長線上で植樹活動を行って来たが平成18年に植樹地52haを取得して10年で15万本植える計画を進めている。この植樹の結果当行の事業活動から排出する二酸化炭素を完全に吸収する計画である。現在は企業・森林組合・NPO法人などが我々の活動に好意を持ち、地域の植樹活動の拠点となっている。年々参加者も増加し行員800人と外部から1000人参加するに至っている。

(2)力を入れたのが地域の活動ボランティア団体とのネットワークづくりである。地元2誌に毎月各団体のボランティア活動の広報を行うと共に森林保全の大切さを掲載していった。また毎年総会を開き各団体の交流の場を提供すると共に、定期的に情報交換を継続させた。今では地域のほとんどの団体が加盟し、イベントの共同開催等を実施するまでになった。これは地方銀行にしか出来ない活動であり、各行が同様のことを行えば日本全国のボランティア団体を一瞬にして全国規模でネットワーク化が出来る可能性がある。

京都サミット 第2分科会 テーマ:「林業・木材産業再生等を中心とした地域の活性化」

【まとめ】
地元の森林が荒廃しつつあるなか、森林資源を循環させていくため、私たち地方銀行が地域の林業・木材産業再生に向けて森林所有者・森林組合・木材を活かす企業等と相互に協力し、木材利用の促進など地域の活性化に繋げるための取組みを行っていきたい。
第2分科会

【主な意見】
(1)間伐材を利用した住宅用の断熱材を作り始め8月から出荷を開始した企業がある。これは間伐材や森林に放置されている不要材を木質の繊維にまで砕いて、板状の断熱材に再生するという事業。地元は非常に寒冷地であり、高断熱の住宅でなくてはならず、こういったことを少しずつ工夫しながらビジネス化している。

(2)出口をどのように提供できるかということをテーマとして捉えている。具体的には間伐材を出口としてどのように商品として成り立たせるかということで、割り箸を取り上げている。割り箸は殆どが中国産。ここに価格の差があるがコンビニで消費者に渡す割り箸の箸袋やおでんの敷き紙に広告を載せることでその価格差を埋めることができた。そういった形で消費地と地元とをつないでいくことをやっている。

京都サミット 第3分科会 テーマ:「環境にやさしい金融商品づくり」

【まとめ】
国内の森林整備の状況、林業の低迷等を踏まえ、川下から川上まで目を向けた新しい金融商品の検討が必要であり、各地域の特性を活かした第一次産業の再生、環境関連ビジネスの育成、及び地域の環境意識の醸成等の為、地方銀行として環境にやさしい金融商品づくりを促進していきたい。
第3分科会

【主な意見】
(1)現在、省エネシステム等を備えた住宅に対応した商品の取扱いに留まっており、利用されるお客様の環境保全への参画意識に繋がっているかは疑問である。自然環境に対する正面からの取組みスタンスとして、もう一歩進めた取組みが必要と考えている。

(2)10年以上前から取引全体にポイントを決め、各取引に対してポイントを付与するサービスを始めている。近時の環境意識の高まりを受け、お客様が5,000ポイントにつき1,000円を環境保全団体に寄付でき、その同額を銀行が寄付する仕組みを始め、毎年、国土緑化推進機構の緑の募金に寄付を行っている。

京都サミット 第4分科会 テーマ:「次世代へ引き継ぐ緑化活動」

【まとめ】
地方都市においても地球温暖化やオゾン層の破壊などの環境問題への取組みが求められており、温暖化防止、水質保全、生物多様性保全、災害予防など「緑」が有する多面的機能について啓発に努めると共に、緑化活動の推進を行っていきたい。
第4分科会

【主な意見】
(1)ISO14001を約10年前に取得し、その活動のなかで様々な環境関連の活動を実施。県と協定を結び県有林を借りて、間伐、下草刈り等を行う形でスタートしている。保全活動を行う森を増やし、各地区で森林整備にかかれるようにしたいと考えている。

(2)平成15年から始めた当行の森づくりは毎年継続しており、現在16,280本まで植えた。また、葦刈は平成11年から実施している。これは近隣の湖に赤潮が発生したのでその湖の浄化というところから始めた。湖の浄化や魚の産卵のためには葦刈は必要であり、葦を単に刈るだけではなくて、現在、葦を名刺に再生している。

京都サミット 第5分科会(パネルディスカッション) テーマ:「国民参加の森林(もり)づくり」

進行役:【京都府立大学大学院教授 田中和博氏】
日本の森を守るということは地域それぞれに課題も違うが、最近では国民参加の取り組みが進められ、企業ボランティアも増えている。銀行が今回のように森林問題に取り組み始めたということは新しい動きだと感じている。

パネリスト:【聖護院門跡 門主 宮城泰年氏】
日本の森というものは昔から人々が祈り、そこに霊性を認めて歩いてきた自然の山が基本にある。森林というのは非常に長いスパンでものごとを見ていく必要があり、子供、孫、その次代でようやく答えが出てくる。ひとりひとりの命が繋がって、その思いを伝えていくのだという姿勢で森を守る活動に取組んで欲しい。

パネリスト:【NPO法人大文字保存会 副理事長 長谷川綉二氏】
地道な活動を継続してきたことで、大文字山もようやく四季を感じる山に変わってきた。ひとつやるとひとつ変わる。何もやらずにただ見ているだけでは何もできない。企業の中で森林サークルを作って活動をしている人も増えており、そのような活動が育っていくことを願っている。

パネリスト:【立教大学 特任准教授 見山謙一郎氏】
世界に発信できる誇れる文化が森を守るということならば、まず自分たちの地元で襟を正してしっかり森林を保全し、それを世界に広げていくことが大切である。手段は何でもいいと思うが、何かしらの関心を持って自分なりの取組みに一歩踏み出してみる、そのことから見えてくる世界が必ずあると思う。
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